ゾウリムシを飼ってみる

メダカの飼育にはエサが必要。

そして、メダカのエサについて調べていると、必ず遭遇するのがゾウリムシです。

そう、多くの人が、中学や高校時代に理科の時間に顕微鏡の中で出会ったヤツラです。

メダカのエサとしてはかなり優秀なので、是非定期的にあげたいものです。

ちなみに、学術的には、繊毛虫の1種 であるParamecium caudatum の和名が「ゾウリムシ」で、体型が草履に似ているのと、英語名の「slipper animalcule」の一部「slipper」から意訳されたことが由来とされています。

真核を有する単細胞生物で大きさは長さが0.1mm、幅は 0.05mm程度で慣れてくると水の中で泳いでいるのを肉眼で見ることができます。
泳ぎは意外と上手で、体の表面に数千本着いている繊毛を使って泳ぎます。

自然界では、池や沼、水田といった、淡水の止水域に分布していますので、水流はない方が好ましいでしょう。ゾウリムシの面白い習性として、重力と反対の方向に泳ぐ「負の重力走性=負の走地性」を持っています。「重力と反対の方向に泳ぐ」ということは、水中では上方、水面に向かって泳いでいきます。この習性を使って、ゾウリムシを集めることも可能です。メダカにあげるときも、水面近くの水をスポイト等で吸い上げるだけで簡単に沢山のゾウリムシをゲット可能です。

ゾウリムシですが、身近に池や沼、水田(無農薬)があれば、そこの水をすくえば簡単に入手できるでしょう。もし、都会に住んでいて池や沼、水田なんかない!という方は、メルカリやヤフオク、アマゾンなんかで簡単に入手できます。因みに私も通販で入手しました!

無料で入手できるのであればよいですが、通販で購入する必要がある方には、是非、ゾウリムシの培養にチャレンジしてもらいたいです。

そうすることで、気軽にメダカたちに美味しいゴハンを食べてもらえますから!

用意するものは容器としてのペットボトルとゾウリムシのエサだけです。

ゾウリムシは細菌や酵母などを餌としています、一般的なのはドライイーストや生クロレラですが、一番おすすめなのはお米のとぎ汁です。ドライイーストや生クロレラはお金がかかってしまいますので、無料で入手できるとぎ汁が最適です。

ペットボトルに水を入れ、入手したゾウリムシととぎ汁を少量(水が少し濁る程度)入れて、後はフタをしないで、放置するだけです。温度にもよりますが、2~3日もすると水面に白いモヤがかかったようになり、その下にゾウリムシが沢山泳いでいるのを見ることができます。ホコリが入らないように、アルミホイルでフタをしてあげるのもいいですね。

ゾウリムシの培養では、水道水を直接使ってしまって問題ありません。カルキ抜きはいらないんです。もちろん、汲み置きのものを使ったり、水槽の水を使っても大丈夫です。

また、ペットボトルは、1.5リットルの炭酸飲料のものがおすすめです。ツルツルしていて、丸いためにレンズのようになって中のゾウリムシがよく見えます!

培養がすすむとペットボトルの中の水はそれなりに臭くなってしまいます。同居の家族に気を使い、万が一にも倒してこぼしたりしないように注意をしてください!

なお、ゾウリムシの培養に光は必要ありませんので、暗い温かい(熱すぎない)場所でペットボトルを保管してくださいね。

最後に、培養のコツは1本のペットボトルで培養するのではなく、複数本のペットボトルで挑戦してみてください。万が一失敗しても、保険になりますので。

めだかニュース編集部

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