もしスキー場でクマに追いかけられたら、あなたはどうしますか?

一般的な認識だと、熊は雪の降る寒い冬には穴ぐらに入って冬眠しているはずですよね?

確かに、ものの本に「うまく冬眠できなかったクマは危険」だとか「秋に十分にエサにありつけなかったクマは冬でもエサを求めて外を歩き回ることがある」なんて書いてあったような気もしますが、でもやっぱり雪が積もっている山でクマには会いたくないですよね・・・。どんな状況でも野生のクマには会いたくはないですが・・・。

今日ご紹介するのは、ルーマニアのスキーインストラクターが山で遭遇したクマを携帯電話で撮影した映像です。

あまり画質はよくないのですが、かえってリアリティがあって鳥肌モノ。

はじめは遠くの方で何かが動き、ズームをした次の瞬間、「クマ」であることがわかります。実際にそこにいたら血の気が引くこと間違いなし・・・。クマも用心しているのか、時々後ろを振り向いたり、立ち止まったりしながらも近づいてくるのです。一度カメラ(携帯電話)がインストラクターの後ろ側にパンしますが、コースには子供を含めた15~6人がいるのがわかります。

クマは少しずつこちらにむかって近づいてくるのですが、インストラクターは落ち着いたトーンで「かわいいね」「森へ帰りな」とクマに声をかけ続けます。すぐそばまで来たクマが、雪の上に寝そべって顎を手に乗せてこちらを見る仕草なんてとってもキュートで一瞬「かわいいっ」とまで思ってしまうのですが、次の瞬間ズームした手の爪はとても鋭く、長い毛皮に覆われていても筋骨隆々な雰囲気も伝わってきて、映像を見ていてもやはり怖さが勝つのです。

そしてグループの方へ近づいて行こうとしたクマに対して、インストラクターがとった行動は、クマの気を自分の方に引き付けて、グループから引き離す事でした。クマに声をかけつつ、タイミングを見計らって滑り始めます。クマの追跡本能が刺激されたのか、興味があるのか、熊は追いかけてきます。時折笑いながらクマに向かって話しかけつつ、スキーで滑り降りながら、ほとんど画面から外すことなくクマを撮り続けるインストラクター、すご過ぎです(笑)そして追いかけてくるクマの速さ!!!雪の上であることを物ともせず、ものすごい速さで追いかけてくるのです!!!いくら傾斜している斜面だからといって、クマ速過ぎ・・・。もし森でクマに出会ってしまった時に、走って逃げても絶対に逃げ切れないということがつくづく判ります。スキーで滑っているからそれなりにスピードが出て逃げられるのかも知れなくとも、こんなの、自分だったら絶対にパニックになる自信があります(泣)

実際、インストラクターがクマをひきつけながら滑り降りていき、林間コースから少し開けるような感じの場所まで来るとそこには幾人か人がいて、数秒後、クマに気がついて恐怖に駆られたのであろう女性のつんざくような叫び声が森に響きます。それに対して、インストラクターの冷静な事・・・。何度でも言います。クマ速過ぎ!インストラクターすご過ぎ!

これ、本当にどうやって撮っているのだろう・・・。追いかけてくるクマをひきつけながら撮影するインストラクターを誰か撮って欲しかった、なんて思ってしまう程にすごい映像です。今、映像を見る事が出来ているってことは、スキーインストラクターは無事なはず、というのはわかっていても、ドキドキしながら、手に汗握って見入ってしまう映像、リンク先でぜひご覧になってみてください。

→ クマと一緒にスキーをするインストラクター(外部リンク Youtube)

めだかニュース編集部

メダカのニュース

あなたにおすすめの記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA