テントウムシの「虫生」 卵からテントウムシ、そしてまた卵という命のサイクル

カントリー風のバンジョーの軽やかな音色に合わせて繰り広げられるテントウムシの成長の様子。テントウムシの卵が孵化して、幼虫が大きくなり成虫になるまでの過程が約3分のタイムラプス映像にまとめられています。

卵の色が次第に変わり、孵化していく様子。ちょっと衝撃的なのが最後の卵。先に孵化した幼虫が一番最後まで孵化しない卵を寄ってたかって食べて(吸って?)しまうのです。まったくもって容赦ない・・・。昆虫の世界では共食いは珍しい事ではないですが、徹底した弱肉強食が本能にすり込まれているのでしょう。「他の虫や哺乳類などの外敵が食べてしまう」というならいざしらず、生まれたばかりの幼虫が卵を食べちゃうなんて・・・などと思うのは人間だけで、虫にとってみればそばに食べ物があった、というだけのこと。残酷でもなんでもないのかもしれません。

その後はお馴染み(?)、テントウムシの幼虫がアブラムシ(aphids)を食べる様子。軽快な音楽のお蔭で悲壮感や残酷な感じは一切ないのですが、こういうシーン、もしかして無理な人もいるかもしれません。

幼虫(larvae)が何度か脱皮してサナギ(pupa)となり、最後に馴染のあるテントウムシの姿で出てきます。羽を広げて乾かして、ゆっくり休んでから、成虫の「人生」ならぬ「虫生」を謳歌します。もちろん時が来れば(相手が来れば)交尾も・・・。そうして命の営みは繰り返されていくのです。

私達哺乳類の目から見ると、改めて、昆虫の成長、特に幼虫からさなぎ、そして成虫になる際の脱皮のシーンって神秘的で不思議ですね。「みにくいあひるの子」のお話ではないですが、大人になると驚くほど劇的に変化する。人間も、子供の頃に特別素敵な見た目ではなくても、大人になる際に脱皮をして、とてつもない変化をして誰もが目を見張るような美男美女になったら面白いのに。あっ、でも誰しもが美男美女になったら見た目で差がつかないから、本当にその人の中身を見るようになって、少しは平和になるかな??

ふと、そんなしょうもないことを考えてしまいました。

テントウムシの「虫生」、是非見てみて下さいね。

めだかニュース編集部

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